診療科目は循環器内科と糖尿病内科(院長が担当)、およびリウマチ膠原病内科(理事長が担当)です。
糖尿病は発症早期では症状がないことも多く、健康診断などで偶然見つかることも多い疾患です。また、ひどくなってくると「のど」の乾き、おしっこの回数や量の増加、目のかすみ、体重の減少といった典型的な症状がでてきます。循環器疾患も予防が重要ですが、そのためには血糖値をはじめ血圧やコレステロールの適切な管理が必要です。ですから、糖尿病と循環器疾患はお互いに密接に関わっていると言えます。院長は、それぞれの分野において適切なアドバイスや介入を行います。
関節をはじめとする全身の痛みや不明熱、倦怠感など不定愁訴は膠原病が原因であることも多く、理事長の得意とする分野です。
異なる二人の専門家がお互いに協力しあって外来診療を行っています。合併症が多く複雑な病態の時は、二人の診察を受けていただくこともあります。
高血圧は相当ひどくならないと症状はありません。また基礎疾患によって治療目標も変わってきます。
5年に1回ガイドラインが改定され、最近では2014年に改定されました。診療所での血圧、自宅での血圧、それぞれに基準値があります。とりあえずは、前期高齢者までの方はご自宅の血圧135/85mmHg、後期高齢者のかたは145/85mmHg、を超えてくるようであれば一度基礎疾患のチェックと生活習慣の確認は必要と思います。
軽度であれば内服薬は必要なく、塩分制限などの生活習慣の改善で十分対応は可能です。もうすでに高血圧の診断を受けておられ生活習慣の改善や内服薬を服用されていても、血圧管理が不十分であれば他の疾患の関与も疑われます。採血や尿検査、必要なら画像診断も行い適切な治療を試みます。
糖尿病は、ざっと1型、2型、妊娠糖尿病、その他(膵臓癌や膵炎など膵臓疾患も含む)に分類されます。
また病態もインスリン分泌が悪くなっている(または極端に分泌されない)状態か、分泌能は十分だが効きが悪い状態かに分けられます。
多いのは、生活習慣病のひとつである2型糖尿病ですが、インスリン分泌の状態はそれぞれです。ですから初診の時点では鑑別を行い、その時点での合併症の評価を行った上で適切な治療法を提案します。しかし、患者背景は各々で異なりますので一番適切と思われる治療が行えない場合もあります。その場合はケースバイケースでテラーメードと言いましょうか、その人にあった治療を提案していきます。
どちらにしても治療の目的は適切な血糖コントロールを基本に、合併症の発症や増悪を防ぎ健康寿命を延ばすことです。