足のお悩みを抱える患者様は非常に多く、その症状は、つかれる、重い、むくむ、痛い、かゆい、茶色のシミがでる(色素沈着)、ほてる、足が冷たい、こむら返りが増えた等様々です。
静脈がボコボコしていない方でも、こういった症状でお悩みの患者様は、下肢静脈瘤かもしれません。この病気は、20歳前半の調理師、勤務4~5年目の介護士、自営業(理容・美容院他)、長年事務職で一日中机に向かっておられた方等に起こります。
つまり、長時間の立ち仕事・座り仕事をされるすべての職種の方々に起こり、最近は性別・年齢よりも職歴の影響を強く認めます。
静脈内の逆流防止弁の弁構造が壊れ逆流が始まると(病気の原因)、病状はどんどん悪化します。散歩や医療用弾性ストッキングの使用で一時的に症状は改善しますが、決して静脈瘤は治りません。根本的には、のんでよくなる薬や、やってよくなる運動はありません。
下肢静脈瘤に対する治療戦略が変化してきております。従来からの硬化療法やストリッピング手術に加え、レーザーや高周波による血管内焼灼術が保険適用され、治療戦略の選択肢が拡大しました。現状では、患者様ごとに病状を正確に把握し、その病状に適した治療を選択し組み合わせることが非常に大切です。
手術の前の検査はエコー(超音波)検査だけです。簡単に受けていただけます。1回のエコーで病気を詳しく診断でき、手術が必要か否かを判断できます。CTは必要ありません。エコーの結果、逆流がないか極軽度の場合、大きな手術はしてはいけません。やみくもに手術をすべきではありません。「本当に手術をしなければいけないのか?」、この判断がとても大切です。
当院で使用する最新のレーザーによる血管内焼灼術では、局所麻酔下に手術し、手術後30分程度の休憩の後、歩いてご帰宅いただく日帰り手術が可能になりました。最新機種では、手術後の疼痛や皮下出血が格段に減少しました。
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Clinic Introduction