あべのハルカス メディカルプラザ

あべのハルカス 専門クリニック 小児科・アレルギー科

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〒545-6090 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
あべのハルカス メディカルプラザ ドクターインタビュー
ドクターインタビュー

小児科・アレルギー科

 第10回 2015年12月
ハルカス東野こどもクリニック
院長メッセージ

 当クリニックでは小児の内科的診療・アレルギー診療・予防接種・健診を行っています。予防接種や健診を受けられるお子様には特別の時間枠を設けております。それ以外の時間帯でも予防接種や健診を受けられるお子様と、感染症のお子様を分離できるように、診察室以外に個室を3室備えてあります。

 待ち時間の短縮、待合室の混雑の解消を目指して予約システムを導入しています。予約はお電話ばかりでなく、携帯電話やインターネットでも可能です。もちろん、直接ご来院いただくことも可能です。

 お子様がなるべくこわがらない環境作りと、なんでも相談できて親切な医療を心がけておりますので、ささいだと思われるようなことでも、お気軽にご受診いただければと思います。

専門医

日本小児科学会専門医

日本アレルギー学会専門医(小児科)

所属学会

日本小児科学会

日本アレルギー学会

日本小児感染症学会

 

ハルカス東野こどもクリニック 山根 秀一 院長

ハルカス東野こどもクリニック

山根 秀一 院長

インタビュー

ご専門科目、診療内容について

専門科目は小児科・アレルギー科です。

これまで小規模な小児科での勤務が長かったですので、いろいろな領域の小児疾患の専門医がそろっておらず、入院外来ともにある程度までは自分自身で診ておりました。専門的な診療が必要な場合は、その領域の専門の先生がおられる施設にご紹介したり、そういった先生とご相談しながら診ていったりするわけですが、クリニックでの小児科診療もそれと似ていると思います。当クリニックでできる医療はお子様の状態に応じて必要かつ十分に行い、当クリニックではできない医療が必要な場合は、適切な医療施設にご紹介できるように心がけております。

小児科は診療範囲が大変ひろく苦労されることも多いと思いますが、診療されるうえで特に心がけておられることをお聞かせください。

小児科診療のあらゆる分野において、初めから最後まで完全な診療を行えることが理想であり、自分のスキルを日々高めていくように心がけておりますが、小児科のカバーする領域は膨大で各分野とも着々と進歩しておりますので、一人でなんでも完璧に行うのは事実上無理だと思います。かかりつけの医師として、まずは道筋を大きく誤らないように診療していくことを心がけています。

 そのためにもっとも重要なのは、お子様の様子をよく見ておられる親御様から必要な情報を得ることだと思っています。また正確な診断のためには、お子様がリラックスした状態で診察できるようにすることも大事だと思います。とはいえ、なかなか容易なことでもありませんので、日々修練です。

 検査は正確な診断のためには必要ですが、お子様のご負担も考慮し、緊急性や必要性の判断を踏まえて行うようにしたいと思っております。また、「かぜ」などの感染症の場合、病状の変化の把握が検査にまさる重要性を持つことも多いですので、診療の際に注意を払うのはもちろん、ご自宅でお子様と過ごされる親御様に、お子様の病状の観察のポイントについて、その都度、必要かつ十分なだけお話しできればと思っております。

先生はアレルギーの専門医でいらっしゃいますが、小児の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、ぜんそくなどの症状のアレルギー診断検査はどのような方法でされるのでしょうか?

日本アレルギー学会の診療ガイドラインを基本線としております。

  食物アレルギーについては、問診で原因アレルゲンの候補を推定し、親御さんのご意向やアレルゲン対策における必要性を考慮して、個々のアレルゲンに対するアレルギー血液検査(血中IgE測定等)、食物抗原除去負荷試験などを行います。皮膚テストについては、今後検討していく予定です。負荷試験は当クリニックで実施しておりますが、クリニックで行うにはリスクが高いと思われる場合、入院施設がありアレルギー専門医がおられる病院への紹介を行います。

 アトピー性皮膚炎については、診断基準においてアレルギーの有無は必須ではありませんので、必要性を考慮して、適切と思われる時期にアレルギー血液検査等を行います。

 ぜんそくの検査は、お子様の場合いろいろと難しい場合も多いですが、肺機能検査などを年齢なども考慮しつつ行うようにしております。また、アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎と同様、ダニ対策は基本的に行うこととし、必要に応じてアレルギー血液検査を行います。

RSウイルス感染症の患者は年々増加傾向にあり、しかも母親の多くがこの病気を知らないといわれていますが、症状や発生の時期、年齢層、予防対策、有効な治療法などを教えてください。

 RSウイルスの潜伏期はおおむね5日前後で、発熱、鼻汁、咳などのかぜ症状が数日続きます。発熱はないこともあります。咳は気管支炎や肺炎などに進行した場合には、特にしつこく、ひどくなってきます。また、ゼイゼイいったり、息苦しくなったりする細気管支炎という病気を起こしやすく、その場合、肋骨やみぞおちなどがへこむ呼吸(陥没呼吸)や、呼吸が速くなったりする症状がみられたりして、酸素吸入や人工呼吸が必要になることもあります。あと、中耳炎も起こしやすいです。

 RSウイルスに初めて感染したときは必ず症状を伴います。軽症のかぜ症状の場合もありますが、細気管支炎や肺炎などを起こす危険性が高いとされています。病気の期間は通常7~12日程度で、ウイルスの排泄は1-3週間続くと考えられています。11月~1月を中心に流行することが多いですが、最近は夏ごろから流行することもあります。

 ほとんどの児には母親から抗体免疫が移行しますが、それは必ずしも有効なものではなく、生後数週から数か月の間にもっとも重症な症状を引き起こします。生後4週未満でもかかってしまうことがあり、初期症状としてのかぜ症状がはっきりせず、診断の遅れにつながることも多いうえに、無呼吸が起きやすいとの報告があります。生後6か月以下では 肺炎と細気管支炎が多く、以後は徐々に気管支炎の割合が増えてきます。生まれて最初の一年間で50~70%以上のこどもがかかり、その重症度は年齢とともに、あるいは感染回数とともに弱まるとされています。

 予防については、ワクチンは何十年も研究されていますがいまだ成功しておらず、パリミズマブという注射用予防薬がありますが、先天性心疾患、早産児などのハイリスクの方のみ使用可能ですので、感染予防が中心となります。飛沫感染および、鼻汁や痰などに汚染された手指や物品を介した接触感染により主に感染し、特に家族内や保育園などでの濃厚な接触によってうつります。年長児やおとなでは、普通はかぜ症状だけが見られますが重要な感染源となりますので、流行期に小さなお子様が家庭内におられるような場合には注意が必要です。手洗いやうがいの励行、マスクの着用、2メートル以上の隔離の考慮、などをしたほうがよいでしょう。RSウイルスの検出には迅速検査法もありますが、保険適応は1歳未満の児と3歳未満の入院児のみです。

 治療法は対症療法薬、酸素投与、輸液、呼吸管理などの支持療法が中心となります。

インフルエンザの季節がやってきましたが、小児が感染・合併症化するとこわい「インフルエンザ脳炎脳症」を早期に見極める方法(症状のポイント)と対処法をお聞かせください。

初期症状としては、けいれん、意識障害、異常言動・行動があります。インフルエンザにかかっているお子様や、インフルエンザの流行期に急激な発熱を生じたお子様に、このような症状があれば注意が必要です。

 けいれんはなかなか止まらない場合、繰り返し起こす場合、意識の回復が遅れる場合などに特に注意が必要です。意識障害といえば目を覚まさないイメージがあるかもしれませんが、意識レベルの低下により、やたらと眠り込んだり、なんとなく様子がおかしいような場合もあります。

 異常言動・行動はすぐにおさまらないものが特に問題です。その内容としては、その場に存在しないものが見えたり聞こえたりしているような言動を伴うもの、自分の状況が理解できなくなっているようなものなどです。具体例としては、高いところから飛び降りようとする、いもしないアニメのキャラクターが見えると言う、話す内容がばらばらで筋道が通った話や会話ができない、一つの動作を延々と繰り返すなどの報告があります。

 こういった症状は、いずれもインフルエンザ脳症特有のものではなく、医療機関でもインフルエンザ脳症によるものか否かをすぐには判断できないこともありますが、まずはお子様のことをよく知っておられる親御様が、様子がおかしいことに気づくことが大事です。症状が出現してすぐにおさまる気配がない場合には、必要な時に適切に対処できるように早めに医療機関等にご相談いただくべきかと思います。

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